Saki Sakurai

人を癒すのではない

2021.11.06

教師のマニュアルの中に、「治癒者(ヒーラー)」、「セラピスト」という言葉が出てきますが、ふつう、ヒーラー、セラピストという言葉を聞いて、「肉体的もしくは精神的な何らかの問題を治す特殊な才能を持った人」を連想すると思います。そういう特殊な能力を持った人が、持っていない人に施す治療のように思われると思います。

でも、そうではないんです。

癒しが起こるには、相手の問題と自分の問題を分けて考えないことが必要です。相手に見えるいかなる問題 -健康上、金銭的、人間関係などいかなるものも- は、「わたしたちの共通の」助けを求める声と捉えられることが大切です。

「この人のこれが癒されますように」ではありません。

「わたしが癒してあげます」ではありません。

そのような分離の心からはヒーリング、癒しは生まれません。

医者よ、ヒーラーよ、セラピストよ、教師よ、汝自身を癒やしなさい。

教師のためのマニュアル_精神療法 Ⅲ-8-1

ヒーリングをさせていただくとき、クライアントさんに「わたしを助けてください。教えてください。」と祈ります。そう、「助けてあげましょう。教えてあげましょう。」とは全く反対の心なのです。

クライアントさんが、ヒーラー(わたし)のヒーラーなのです。そして、この理解において、ヒーラー(わたし)は自分に癒しを受け取ることができ、両者に癒しがもたらされます。

すべてが、自分の心の癒しです。問題はそこにしかないからです。そこから離れないことをこそ祈る、それがヒーラー、セラピストかなと思います。