Saki Sakurai

特別性

2022.08.13

奇跡のコースの学習において、「特別性」という概念を理解することは非常に大事です。そうでないと、わたしたちは自分(自我と同一している自分)の荒唐無稽な行動をいつまでたっても自覚することができません。

まず、自分を肉体の中にいる個人だと思っていれば(それが分離が実在するという信念ですが)、特別性は避けられない結果です。肉体は滅びるものであり、不完全であり、他者とつながることは絶対に不可能であり、それゆえに”外側の何かや誰かが必要”という信念は必ず起こるものです。

つまり、自分の中に何らかの必要性があると知覚する人は誰でも、特別性から誰かと、何かと関わっているということになります。(言ってしまえば、地球上にいるわたしたちのほとんどが、そういうふうに他者と関わっている、ということです。)

自分が不完全ならば、それを埋めてくれる外の誰かが必要であり、そのためには当然自分とは違う存在でなくてはいけません。自分より優れていたり、劣っていたり、何でもいいのですがとにかく差異がなければいけません。

わたしたちは、自分の内側の不完全さ、欠けた感覚をいつもどこかで感じていて、でもそれを見ることなんて絶対にしたくないので、血眼になって外側を探します。臭いものにフタをしてくれる誰か、何かを見つけたら一目散に飛びつきます。好きな人であっても、憎い人であっても、自分の内側を見ないようにしてくれる誰かなら大歓迎なのです。

そうやって他者がいるという前提で、しかもその他者には幾億もの差異があり、それについて好きだとか嫌いだあの人はすごいとか、絶対あんな人にならないとか言ってるうちに、あっという間に夢の中に眠ります。正確に言えば、眠ることに成功します。

でも、事実を言えば、誰もいません。全員、自分の夢のなかに登場させたキャストです。自分が眠り続けるために、作り出した世界です。

わたしたちのアイデンティティは夢見る人です。そこでは誰からも、何からも分離していません。何かや誰かを必要としていません。

特別性は悪夢です。そこから目覚めることだけが、唯一の平安の道です。