Saki Sakurai

すべてが幻想ならば何をやっても無意味なの?

2022.07.10

奇跡のコースのみならず、非二元論の学びにおいて、この世界は夢だとかすべてが幻想だと聞いて、「じゃあなにやっても変わらないですよね??選挙に投票したり、昇進するためにがんばったり、健康診断で指摘された”太り過ぎ”を改善するために運動したり、そういうことは全部無意味なのですよね???」

というふうに「何やっても無意味病」になったことは誰でも一度はあるはずです。わたしは、20代の半ばで、わりと長いことその状態にとどまっていました。

この世界はたしかに夢だし幻想だし、それは事実なのですが、もう1つの事実は、わたしたちはこの肉体をもってこの世界にいると信じてしまっているということ。自分が肉体と同一化することを選んだことを否認すべきではないのです。それは、学びを遠ざけてしまいます。要は余計に時間がかかります。

仕事したり、美味しいものを食べたり、人間関係で揉めたり、欲しい洋服を買ったり、誰かが亡くなったら悲しんだり、そういうことはとても普通のことです。

奇跡のコースは、それらの行動についてどうこうするように、という指針はありません。すべて、内容、心についての学び、つまりは「自我を選ぶか、ホーリースピリットを選ぶか」です。

なので、普通の人がするように、仕事したり、食べたり、買い物したり、選挙に投票したり、具合が悪くて薬を飲んだり、誰かと気まずくなったりします。けれども、誰と一緒にするか、だけが重要なところです。

ケネス・ワプニック先生が「このコースを学んでいるからといって、わたしたちは普通の人でいることを忘れるべきではありません」といろんな著書で述べていらっしゃいましたが、わたしはその文章が大好きです。いかに、わたしたちが形態と内容で混同しやすいか、いつも思い出させてくれます。

なので、奇跡のコースを学ぶ前も後も、わたしたちは相変わらずお金のために働きますし、健康の問題は出てきますし、目の上のたんこぶ的な人はいるでしょう、たぶん。それらは完璧な教室です。

でも、ホーリースピリットと共に見るならば、心には葛藤がありません。穏やかです。そして奇跡のコースが目指しているは、それだけなんです。