Saki Sakurai

誰もいない

2022.06.11

たとえば、友人のAさんとお茶をして良い関係をキープできたわとか、職場のBさんに一言釘をさしておこうとか、意中のCさんからのデートに誘われてうれしいとか、家族のなかの問題のDが少しマシになって安心とか、そんなふうに外の世界でアレコレ動いているとき、本当はわたしたちは何にもしていません

いたって本気で、かなり精力的に人と関わって物事をガシガシと改善しているように見えるかもしれないけれど、本人のなかには「実はなんか少し違う」という違和感があるし、そんなふうに人と関わっても満たされる感じが湧いてこないのではないかと思います。

わたし自身の経験から言えば、AさんもBさんもCさんもDさんもいないと心から受け入れたとき、つまり自分ひとり(とホーリースピリット)しかいないと受け入れたとき、わたしたちは真にAさんたちと繋がれるし、しかも真に助けになる存在として、関わることができます。そのとき、わたしを通してホーリースピリットの愛が延長していくのを見ることになります。

そして、わたしたちが自分がすることに満足を見出せるのはこの状態においてのみです。安心と確信と信頼をもって、自分を見ることができます。

巷には自己肯定感を高める方法などの本が溢れかえってますが、わたしたちはほんとうに自分の内側におぞましいものがあると信じているし、それを見たくないと思っているので、アファメーションのように「自分は大丈夫、自分はこれでいいんだ、自分は愛されてる」と言ったところで何も意味はないと思います。

本当に自分を受け入れることができるのは、「自分の内には恥ずべきことも隠すべきことも何もなかった」と知ることです。そしてそれはわたしたちは自分ひとりでは絶対に行うことはできません。どんなに心を開いた友人に包み隠さず話してもそれはできません。ホーリースピリットという存在が自分のなかにいて、このプロセスを絶対見捨てずに導いてくれると信頼しなければ、この闇を直視できません。越えていくことはできません。

ですので、わたしがコースの学びで何をおいても大事だと思っているのは、ホーリースピリットとの関係を育てることです。ホーリースピリットを本当に信頼して、ホーリースピリットと自分以外存在しない、と受け入れたときに、わたしたちは初めて安心することができます。

そしてその安心した心である”わたし”は、AさんBさんCさんDさんの手をとって、一緒に癒しを経験していくことができる”わたし”になる、つまりミラクルワーカーとはこういうことです。