Saki Sakurai

探していたもの

2021.03.15

本当なら、わたしは今ごろ、どこか別の陽のよく当たるきれいな道を歩いていたはずなのなのに、どこをどう間違えたのかこんなに薄暗くて、湿ってぬかるんだ道を歩き続けるはめになっているのだろう、そんなふうに感じていました。

思春期のあの頃の、あのできごとから道を間違えたのか、それとももっと昔の親のあの一言?そんなふうに、間違った箇所を探したりしながら、相変わらずここは本当に自分がいる道ではないのだという違和感だけが増していく日々。

でも最近気づいたことは、わたしは本当はずっと陽の当たる道を歩いてきたんじゃないか?ってことです。それは自分のイメージとは違っていただけで、その道は完璧に設計されていて、わたしは寸分違わずに、いるべきときにいるべきところにいたんじゃないか。事実は、【ここじゃないどこか、これじゃない自分】を目指してた自分がいただけで、探すのに夢中で景色をよく見てなかっただけなんじゃないか。

どこをどうしたって、今わたしが立っている場所には必ず来ることになっていたし、もうすでにわたしは為されていたのです。探したいものはわたしだったのです!